肛門外科
anal surgery

当クリニックの特徴
Concept
診察風景

1、まず仰向けに休んでお尻だけ出します

2、次にからだの左側を下にして横向きになります

3、このような姿勢で診察を受けていただきます。
プライバシーに配慮しながら、必ず女性看護師立ち会いの下に診察をおこないます。
診察の基本は、「視診」「指診「肛門鏡による観察」です。
「視診」:まず肛門とその周囲の皮膚の状態を観察します。上下左右に皮膚を引っ張って観察することもあります。
「指診」:直腸診ともいいます。医師の指を肛門に挿入して肛門内を触診します。肛門狭窄や腫瘍などの有無を確認します。
「肛門鏡による観察」:肛門鏡という器械を肛門内へ挿入して、病変の有無を目で見て確認します。疼痛が強い場合はこの診察を省略することもあります。
看護師の介助で診察が始まります。
正常の肛門の断面図

代表的な肛門の病気

内痔核
いぼ痔の一種です。肛門の奥、直腸下端の粘膜下にある静脈やクッション組織が、便を出すときのいきみなどの負荷で腫れてくる「いぼ」のことです。症状としては排便時の出血がみられ、ひどくなるといぼが肛門の外に飛び出したりします。内痔核単独の病状であれば、ジオン注による切らない注射療法の対症になります。

外痔核
これもいぼ痔の一種です。内痔核との違いは、できる位置が直腸粘膜より下の皮膚の部分です。いくつかの種類があり治療法も異なりますが、多くの場合手術療法の対象となります。
血栓性外痔核
ある日突然肛門の入口に異和感を感じて発症、翌日には痛みとなり、そこにシコリ(血豆のようなものです)を触れるようになります。特に激しい痛みを感じることがあります。ほとんどの場合投薬で改善しますが、血豆が大きいときは当クリニックの外来で局所麻酔下に手術をすることもあります。

裂肛
いわゆる切れ痔のことです。硬い便や無理な排便のいきみなどで、肛門の出口の皮膚が裂けて傷がつく状態です。排便時に痛みを感じたり、出血が少量見られたりします。治療をせずに繰り返すと慢性化し、ひどい場合は肛門が狭くなることがあります。ほとんどの場合投薬治療をします。便秘症の方は便秘の治療も同時におこないます。肛門が狭くなってしまった場合は手術の対象になる場合があります。

肛門周囲膿瘍
肛門の近くにある小さなくぼみ(肛門陰窩)から細菌が入り込み、肛門の脇に膿(うみ)がたまる病気です。座ることもできないほどの強い痛みがあります。肛門の周りが腫れ、熱が出ることもあります。当クリニックでは超音波検査で膿のたまりを確認後に、局所麻酔下に切開排膿します。膿のたまった位置が深い場合は局所麻酔では困難なため病院へ紹介することもあります。
痔瘻
あな痔と呼ばれているものです。肛門周囲膿瘍を経て、膿の通り道(瘻管:ろうかん)が肛門内部と外部をつなぐ形で残る病気です。基本治療は手術療法です。
他にも様々な病変があります。またそれぞれの疾患が単独ではなく、同時に存在することもまれではありません。
内痔核に対する「切らない日帰り手術」
ジオン注による四段階注射法とは
当クリニックでは 排便時に脱出・疼痛、出血をおこす内痔核に対して、従来法のメス
を使った切除手術ではなく、ALTA(商品名ジオン注)というお薬を注射することにより
治療する方法(四段階注射法といいます)を積極的に行っています。
治療の実際(外来治療)
当クリニックの処置室での治療となります。1つの痔核あたり約10分程度が目安です。
1
手術前の準備として、点滴をしたり、自動で血圧を測る器械などを付けます。
2
外来での診察時と同様に横向きに寝ていただいて治療します。
3
肛門の括約筋の緊張をとる目的で肛門周囲に麻酔薬の注射(痛みを伴います)をいたします。
4
特殊な肛門鏡を肛門に出し入れしながら注射を行っていきます。1痔核あたり四か所に注射をしますが、注射のたびに薬液が広がるようにマッサージをおこないます。
5
治療終了後はベッドにて1時間ほどお休みください。その後ご帰宅となりますが、帰宅後も普段通りの生活が可能です。
四段階注射法の欠点
1、内痔核のタイプによっては、この方法で治療できないものがあります。可能かどうかは医師が判断いたします。
2、小児、妊産婦(授乳中の方)、腎疾患(特に透析中の方)にはできません。
3、必ずしも1回の治療で完治するとは限りません。再発を起こすこともあります。
4、発熱、肛門潰瘍の形成、直腸周囲膿瘍、直腸腟瘻(女性の場合)など、独特の合併症の報告があります。
治療後
治療の翌日、1週間後、2週間後、1か月後が外来受診の目安となります。






